この記事の内容
同じチョコレートでも、工場に頼む仕事は違う
型に流し込む商品をつくりたいのか、既存のお菓子にチョコをかけたいのか。ここを曖昧にしたまま『オリジナルチョコをつくりたい』と問い合わせると、商品像を説明し直すことになります。まずは完成品の写真や断面の簡単な図を添え、チョコそのものと中に入れる素材を分けて伝えましょう。
次の表は相談先を絞るための整理です。各社があらゆる形状・原料に対応するという意味ではありません。企業紹介の後半にある確認項目は、編集部が商品企画の観点から整理したものです。
| つくりたい商品 | 探す加工方法 | 最初に伝える条件 |
|---|---|---|
| 板チョコ・ロゴ入りチョコ | 型成形 | 厚み、寸法、既存型か専用型か |
| ボンボン・中に詰め物のあるチョコ | 型成形やコーティングと中身の製造 | 中身の素材、食べる温度、箱の粒数 |
| ナッツ・フルーツ入り | パンコーティングやエンロービング | 芯材のサイズ、形、支給の有無 |
| パフ・クランチ入り | 混合・成形 | 食感、粒の大きさ、1個の重量 |
比較の単位は製造から箱詰めまでそろえる
チョコ本体の製造、個包装、化粧箱への詰め合わせ、配送用の梱包は別の工程です。見積もりでは『完成したギフト箱で何箱納品されるか』まで指定してください。中身だけの価格と、箱や仕切りを含む価格を比べても、発売までに必要なお金は判断できません。
以下は公式情報で該当する製品・OEMの案内を確認した企業です。掲載順はランキングではなく、価格や品質の優劣を示しません。個別企画を受けられるか、製造する場所、最小数量、発売時期に間に合うかは、仕様を添えて確認する必要があります。
ハンター製菓
オリジナルチョコレートの開発から製造、包装、出荷までを案内しています。形やパッケージも含めて相談したい企画の候補です。問い合わせでは、チョコ自体にロゴを入れるのか、箱や帯だけを変えるのかを分けると、必要な型と資材の範囲を整理できます。
たにぐち
ボンボンショコラ、オリジナルの巻紙を使うカレ、ナッツやフルーツのパンコーティングを案内しています。商品形態ごとに条件を確認したい相談先です。公式案内では地域の製菓・製パン代理店を通じた販売としているため、相談窓口と購入経路も最初に確認しましょう。
オリムピア製菓
ボンボン、生チョコ、ドライフルーツやクッキーへのコーティング、型成形などを紹介しています。包み方にも複数の選択肢があります。中身のあるチョコを企画する場合は、食べるときの状態に加え、保管温度、箱詰めの担当、季節の製造日程をまとめて相談すると具体化しやすくなります。
平塚製菓
型成形、センター入り、クランチ、ナッツなどのパンコーティング、クッキーなどへのエンロービングを掲載しています。焼き菓子とチョコを組み合わせる企画でも比較したい企業です。サンドする、全体を覆う、一部にかけるという仕上がりを図で示し、実現できる形を確認しましょう。
セイワ食品
ナッツやコーヒー豆などのパンワーク、パフ・クランチの成形、フリーズドライいちごへの含浸を案内しています。素材の存在感を残す商品を検討するときの候補です。芯に使いたい原料の大きさや状態、表面の仕上げを伝え、支給原料が使えるかを試作前に確認しましょう。

日幸製菓
アーモンドチョコ、一口チョコ、ピーナッツチョコなどに加え、焼き菓子とチョコを組み合わせた商品をOEM例として紹介しています。普段のおやつとして袋で販売する企画では、1粒の大きさと袋の内容量をセットで相談すると、売り方に合う仕様を比較しやすくなります。
春日堂
型成形、クランチ、パンコーティングのほか、中が空洞のチョコレートや立体的な形状を案内しています。見た目を企画の中心に置く場合の候補です。専用型をつくる企画では型の費用・保管・再利用の条件を確認し、立体物は輸送時の保護方法まで試作段階で相談しましょう。
Chocolate Times
ボンボン、生チョコ、テリーヌ、ナッツチョコ、タブレット、オランジェットなどのOEMを紹介しています。複数のチョコを詰め合わせる企画では、味ごとの製造数量と箱全体の納品数を分けて確認しましょう。飾り方や中身が異なる商品の組み合わせでは、保存条件をそろえられるかも確認点です。
F・L・B
焼き菓子やチョコレート菓子のOEM、商品づくりに伴うデザインや包装の相談を案内しています。菓子と見せ方を一緒に考えるギフト企画の候補です。箱のイメージだけで話を進めず、チョコ単品か焼き菓子とのセットか、個包装の有無まで示して製造範囲を確認しましょう。
近畿製菓
OEMの対象としてチョコレートのほか、クッキーやフィナンシェなどの洋菓子を掲載しています。複数の菓子を組み合わせた商品を検討するときにも相談先になります。希望するチョコの加工方法は企画ごとに確認し、既存商品の活用と配合からの開発で条件を分けて尋ねましょう。
試作で確認したいのは味と断面と配送後の姿
試作を食べる際は、口どけや甘さだけでなく、割った断面、芯材の大きさ、手に持ったときの扱いやすさも記録しましょう。クランチなら粒の偏り、ボンボンなら中身と外側のバランスというように、商品の特徴に応じて項目を変えると修正の依頼が具体的になります。
販売時の包装に近い状態で、取り出しやすさと運送後の外観も確認したいところです。保管・配送の温度条件は配合や形状に応じて製造会社と決めます。見た目が似た市販品の保存方法を、そのまま自分の商品に当てはめないようにしてください。
初回の相談に添える商品メモ
『板状で厚みを出したい』『ナッツを主役にしたい』『箱を開けたときに柄を見せたい』など、変えたくない特徴を一つ決めておきます。そのうえで、販売先、希望する発売月、1袋・1箱の内容、予定数量、想定売価を伝えると、工場側も代替案を出しやすくなります。
予算が合わないときは中身の品質を漠然と下げるのではなく、型の新設、味の種類、個包装、箱の仕様を別々に再検討しましょう。どの変更が見積もりと製造日程に影響するかを確認してから、売り場で残したい特徴を選ぶ進め方です。
掲載情報について
掲載内容は公式情報を確認して整理していますが、情報の変更や記載の誤りが生じる場合があります。受託の可否、費用、製造条件を保証するものではありません。発注時は各社の最新の回答と見積書・仕様書をご確認ください。
出典・確認日
情報確認日:2026年10月10日。各社・各機関が公開している情報を参照しています。本文の企画例・比較軸は編集上の整理です。
掲載情報には誤りや更新の遅れが生じる場合があります。製造可否・価格・最低数量・納期・制度やサービス条件は、各公式窓口で最新情報をご確認ください。掲載は取引や成果の保証ではありません。個別の表示・契約等の判断は専門家・関係機関へご相談ください。
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