PROTEIN PLANNING NOTES / 04
最初の味は1種類?3種類?プロテインの商品展開を考える
総数だけでなく、味ごとの数量・試作・在庫を分けて検討します。
公開日:2026年10月3日|株式会社RESTPLACE

選択肢を増やすと、決めることも増える
チョコ、抹茶、バナナ。最初からいくつかの味を用意したいとき、考えたいのは味の名前だけではありません。どの味を何袋作り、どの順番で試作し、売れ方に差が出たときにどう対応するかまでが商品展開です。
1種類にすれば必ず成功するわけでも、3種類なら売れやすいわけでもありません。ここでは、総製造数が同じでも、味の数によって管理する単位が変わることを、編集部の仮定で整理します。特定メーカーの最低ロットや受注条件を示すものではありません。
| 案 | 味ごとの袋数 | 味ごとの内容物重量 | 全体 |
|---|---|---|---|
| 1種類 | 300袋 | 150kg | 300袋/150kg |
| 3種類を均等に | 各100袋 | 各50kg | 300袋/150kg |
| 3種類に差を付ける | 150袋・90袋・60袋 | 75kg・45kg・30kg | 300袋/150kg |
総量が足りても、味ごとの条件を満たすとは限らない
表の3案は、どれも総重量が150kgです。しかし実際に製造できるかは、味・配合・包装ごとの最低数量や工程条件によります。「全部で150kgだから作れる」とは判断できません。相談するときは、総数と味別の内訳の両方を伝えます。
配分に差を付ける案の数字も、需要予測ではありません。販売データがない段階で「この味が売れるはず」と断定せず、配分を決めた根拠と不確実な部分を残します。サンプルへの反応が分かっても、購入数をそのまま予測できるとは限りません。
試作の合否を味ごとに分ける
3種類のうち2種類は納得できていても、残り1種類は再試作になるかもしれません。そのとき、全種類を同時に発売するのか、先に決まった味から出すのかを事前に考えておくと、相談すべき納期が整理できます。
また、共通の袋に味別ラベルを使う案と、味ごとに印刷袋を作る案では、資材の持ち方が変わります。共有できる包材やラベルの仕様、残った資材の保管・再利用条件を確認しましょう。見た目が同じでも、別の味にそのまま流用できると決めつけないことが大切です。
在庫は「合計残数」だけで見ない
残り90袋と聞くと順調に減ったように見えても、その90袋が一つの味に偏っている場合があります。味別に製造数、販売数、試供品に回した数、残数を記録すると、次回の配分を検討する材料になります。架空の販売比率を実績として扱わず、発売後は実数に置き換えます。
- 味別数量を書く
- 最低条件を確認する
- 試作の進行を分ける
- 味別在庫で見直す
最初に決めたい三つのこと
まず「全種類がそろわない場合の発売方針」「味別に使える予算」「残数を見直す時点」を決めます。たとえば発売から一定期間後に実績を見直す、という計画は作れますが、その期間は販売方法に合わせて設定してください。
味を増やすかどうかは、選択肢の魅力と、それを管理する準備を一緒に見て判断します。最初の企画書には、味の名前の横に数量と未確認事項を置くところから始めましょう。
手元で使う記入シート
以下をコピーするか、テキスト版を保存してお使いください。
記入シートを保存(TXT)【味の展開メモ】 味名/袋数/1袋の内容量/合計重量: 味別の最低条件・確認先: 試作状況と未解決事項: 共通包材/味別包材: 一部の味が遅れた場合の発売方針: 予算と費用の内訳: 在庫の確認日・見直す条件: 味別の製造数/販売数/試供品数/残数: ※数量は企画上の仮定と実際の受注条件を分けて記録してください。