PROTEIN PLANNING NOTES / 08
プロテインOEMの相談前に。商品アイデアを1枚にまとめる方法
決定事項・希望・未定を区別して、最初の相談で話したいことを整理します。
公開日:2026年10月3日|株式会社RESTPLACE

すべて決めてから相談しなくてもよい
商品を作りたいと思っても、原料、味、内容量、包装、数量、時期まで一度に決めるのは難しいものです。分からない欄を無理に埋めると、仮の数字が確定条件として伝わってしまうことがあります。最初の企画書は、完成仕様書ではなく、相談の出発点として作ります。
この記事で提案する1枚のシートは、見積もりの依頼文や発注書ではありません。製造会社が対応を約束するものでもありません。何を考えていて、何を一緒に確認したいのかを短く共有するための準備資料です。
- 目的を一文にする
- 決定と希望を分ける
- 未定を残す
- 最初に聞くことを絞る
各項目に「状態」を付ける
内容量の欄に500gとだけ書くと、必須なのか候補なのかが伝わりません。「希望:500g。包装条件によって変更可」と書けば、検討の余地を共有できます。一方、変更できない条件は理由を添えて決定事項にします。
未定の欄には、数字の代わりに判断の軸を書きます。たとえば「数量は未定。初回に保管できる量を確認して決めたい」という書き方です。何も考えていないのではなく、何を確かめる必要があるかを示します。
| 項目 | 書くこと | 状態の付け方 |
|---|---|---|
| 目的と使う場面 | どこで、どのように使う商品か。 | 企画上の仮説か、確認済みの希望かを記載。 |
| 中身 | 原料の候補、味、内容量、避けたい仕様。 | 決定/希望/相談して決める。 |
| 包装と数量 | 容器候補、味別数量、保管場所。 | 仮置きした数字には「仮」と付ける。 |
| 費用と時期 | 予算に含めたい範囲、希望時期とその理由。 | 上限なのか目安なのか、時期を動かせるか。 |
| 確認事項 | 今回の相談で知りたいこと。 | 優先順位を付けて三つ程度に絞る。 |
予算と時期は、範囲をそろえて話す
予算を伝えるときは、商品代だけなのか、試作・包材・検査・配送まで含めたいのかを書きます。税込・税別も混ぜず、どちらで管理するかを明示します。まだ金額を決められないなら、費用項目を確認したい、と書いても構いません。
納期も「発売したい日」と「商品を受け取りたい日」を分けます。撮影、販売ページの準備、検品などに時間を使う計画なら、納品と発売は同日とは限りません。工程の所要期間は、メーカーから確認したものと自分で見込む準備期間を区別して管理します。
最初の質問を三つに絞る
最初に確認したいのは、たとえば「この企画のどこまで相談できるか」「数量を検討する前提は何か」「次に渡すべき資料は何か」の三つです。質問を少なくするために大切な条件を隠す必要はありませんが、優先順位があると返答を受けて次に進みやすくなります。
秘密にしたい情報や第三者の資料を、最初からすべて添付する必要もありません。共有が必要な範囲と取扱条件を確認し、公開できる概要から話す方法を検討してください。このシート自体に契約や機密保持の効果があるわけではありません。
相談後は、分かったことを上書きせず分けて残す
返答を受けたら、当初の希望、確認できた条件、未解決のことを分けます。「希望だった数字」がいつの間にか「可能と回答された数字」にならないように、確認日と回答の範囲を添えます。
1枚に収まらない詳細は別紙にし、表紙には版と更新日を残してください。短い企画書の価値は、情報を削ることよりも、どの情報が決定に使えるのかを見分けやすくすることにあります。
手元で使う記入シート
以下をコピーするか、テキスト版を保存してお使いください。
記入シートを保存(TXT)【初回相談用・商品企画シート】 企画名/版/日付: 目的・使う場面(一文): 決定事項(理由も): 希望事項(変更できる範囲): 未定事項(判断するために必要な情報): 中身:原料候補/味/内容量 包装・味別数量・保管: 費用の対象範囲/税込・税別/目安か上限か: 希望納品時期/希望発売時期/動かせる範囲: 最初に聞きたいこと1・2・3: 相談後:回答日/確認できた条件/未解決事項 ※発注書・契約書ではありません。