PROTEIN PLANNING NOTES / 09
試作品を直すとき、「もっとおいしく」をどう伝える?
変えたい点・残したい点・次に確かめることを分けて、修正の相談を具体化します。
公開日:2026年10月3日|株式会社RESTPLACE

修正依頼は、前の感想を長く書くだけでは足りない
「もっとおいしく」「もう少し飲みやすく」という感想だけでは、どこを目指して直したいのかが伝わりにくくなります。修正を相談するときは、感想の量を増やすより、変更する範囲と残す範囲を分けてみましょう。
この記事は、試飲の記録が手元にある段階を想定しています。最初の味の希望を整理する記事や、試飲条件を記録する記事とは役割を分け、次の試作で何を確かめるかに絞ります。配合の調整方法そのものはメーカーと相談します。
- 対象の版を特定する
- 感じたことを書く
- 変更と維持を分ける
- 次の確認項目を決める
四つの欄に分けると、相談の形になる
最初は「対象」「観察」「希望」「維持」の四つだけでも構いません。対象には試作品のIDと版、観察にはどの条件で何を感じたか、希望には次にどうなってほしいか、維持には変えたくない点を書きます。
「後味が強いから、この原料を減らしてほしい」と原因を断定する必要はありません。原因が未確認なら、感覚の記録として伝え、対応案を相談します。希望する変更が、香りや口当たり、費用などにどう影響するかも確認したい事項です。
| 元の言い方 | 相談文の例(架空の記入例) |
|---|---|
| もっとすっきりさせたい | 試作品Aの第2版を指定方法で飲んだ際、飲み終わりの甘さが気になりました。一口目の香りは残し、後味の印象を調整できるか相談したいです。 |
| 粉っぽさをなくしたい | 同じ調製条件でも口の中にざらつきを感じました。調製方法の確認が必要か、仕様の調整を検討できるか教えてください。 |
| 全体的に改善したい | 今回は後味の調整を最優先にしたいです。香りと内容量は現状を基準とし、同時に変更が必要な場合は先に相談したいです。 |
次の試作で何を比べるかを先に決める
いくつもの要素を同時に変えると、好みに近づいても、何が寄与したのか分からなくなることがあります。可能なら今回確認したい点を絞り、比較対象と調製条件を決めます。ただし、製造上の都合で複数の変更が必要になる場合は、その内容を確認して記録します。
「必ず一つしか変更してはいけない」というルールではありません。次に試飲するとき、前回との違いを説明できる状態を目指すための整理です。修正を重ねるたびに、試作品の版と依頼内容を対応させておきます。
味の修正と、納期・費用の確認を一緒にする
修正を依頼するときは、再試作の費用、回数、時期、必要な資料を確認します。無料や短期間で対応してもらえると想定せず、変更する前に条件をそろえます。原料や包装の確定時期に関わる場合は、どこまでなら変更できるかも相談します。
複数人の感想が分かれた場合、平均点だけで結論を出さず、企画で優先した場面に照らして判断します。全員が同じ好みになることを目標にすると、修正の終わりを決めにくくなります。
採用の前に、希望が満たされたかを言葉で残す
次の試作品を受け取ったら、「良くなった」だけでなく、前回依頼した点がどう変わったと感じるかを書きます。残したい点が維持できているかも一緒に確認します。
味の採用判断と、成分・衛生・表示などの確認は別です。試飲メモで製品全体の承認が済んだように扱わず、誰がどの項目を確認したかを分けて残してください。
手元で使う記入シート
以下をコピーするか、テキスト版を保存してお使いください。
記入シートを保存(TXT)【試作の修正相談シート】 対象の試作品ID/版: 調製条件・試飲記録: 観察したこと(原因を断定しない): 変えたい点: 残したい点: 今回の最優先事項: 次の試作で比較すること: 費用・回数・時期の確認: メーカーへの質問: 次回確認:依頼点の変化/維持できた点/残った課題 ※記入例は編集部作成です。実際の試飲・発注結果ではありません。