PROTEIN PLANNING NOTES / 01
「甘さ控えめ」だけでは伝わらない。プロテインの味を言葉にするノート
甘さ・香り・後味・口当たりを分けて、試作前の希望を整理する方法です。
公開日:2026年10月3日|株式会社RESTPLACE

その「すっきり」は、どの感覚ですか?
プロテインを作るとき、「甘さ控えめですっきりした味にしたい」と伝えたくなることがあります。ところが、自分が思い浮かべているのは甘さの弱さなのか、飲んだあとに香りが残らないことなのか、さらっとした口当たりなのか。言葉を一つにまとめると、いちばん変えたいところが隠れてしまいます。
この記事では、味の希望を四つに分ける編集部の整理方法を提案します。配合を決めるための専門的な官能評価法ではなく、開発担当者と話す前に、自分の希望を言葉にするためのノートです。正しい形容詞を探すより、「いつ、何を感じたいか」を書くところから始めます。
- 飲む場面を一つ選ぶ
- 感覚を四つに分ける
- 残したい点も書く
- 優先順位を付ける
「飲んでいる間」と「飲んだあと」を分ける
たとえば「甘いのが苦手」という希望を、そのまま「甘さを減らす」に変える前に、一口目と飲み終わりを分けてみます。「一口目には甘さが欲しいが、飲んだあとには長く残ってほしくない」なら、弱くしたいのは全体の甘さではなく、後味かもしれません。ここでは原因や成分を推測せず、感じ方として書きます。
| 観点 | 考える問い | 記入例(希望の例) |
|---|---|---|
| 甘さ | 一口目と飲み終わりで、どう感じたい? | 一口目には甘さが欲しい。飲み終わりは軽い印象にしたい。 |
| 香り | 飲む前・口に含んだとき・飲んだあとでどう違ってほしい? | チョコの香りは感じたいが、飲み終わりに強く残る印象は避けたい。 |
| 口当たり | さらっと/とろっと、粉っぽさなどをどう感じたい? | 水で飲む場面を想定し、口の中にざらつきを感じにくい状態を目指したい。 |
| 後味 | 飲んだあとに残してほしい/残したくない感覚は? | 甘さや香りが長く残るより、次に水を飲みたくならない印象を目指したい。 |
希望と製法の指示を混ぜない
「後味を短くしたい」は希望ですが、「甘味料を半分にすればよい」は製法の推測です。最初の相談では前者を伝え、対応方法や他の要素への影響はメーカーに確認します。味、原料、価格などの希望が同時に満たせるかは、実際の仕様によって変わります。
参考にする商品がある場合も、「これと同じ」だけで終わらせず、参考にしたい点を限定します。商品名・味・購入時期を手元のメモに残し、「香りは参考にしたいが、甘さの強さは別にしたい」と分けると、希望の輪郭を共有しやすくなります。他社商品の再現が可能だと決めつける必要はありません。
譲れない条件は一つから始める
四つの欄を埋めたら、優先順位を付けます。すべてに「最優先」と書くと、試作品を選ぶ基準がなくなります。たとえば「水で飲む際の口当たりを最優先、香りの強さは相談可能」と書けば、どこから調整を相談したいのかが明確になります。
最後に、残したい点も一文添えます。「甘さは見直したいが、今の香りは維持したい」という形です。このノートは完成品の約束ではありません。自分の中のイメージを、試作で確かめられる問いに変えるために使ってください。
手元で使う記入シート
以下をコピーするか、テキスト版を保存してお使いください。
記入シートを保存(TXT)【味の希望ノート】 企画名/記入日: 想定する飲用場面: 使用する液体・調製条件(未定でも可): 甘さ:一口目/飲み終わり 香り:飲む前/口に含んだとき/飲んだあと 口当たり: 後味: 最優先の希望: 残したい点: 調整してもよい点: メーカーに確認したいこと: ※感覚の希望を整理するシートです。製法・製造可否の指定ではありません。